こんな症状ありませんか?

胸痛(締め付けるような痛み、刺すような痛み、胸が重い)

狭心症、心筋梗塞、大動脈疾患、肺疾患、食道・胃疾患、胆石、腎結石、肋間神経痛など、多くの原因が考えられます。各疾患には、それぞれ特徴的な症状を伴うことがありますが、胃の痛み、首、肩の痛みとして感じていたものが実は心筋梗塞であったりすることもあります。一度、受診されることをお勧め致します。

動悸(胸がドキドキする、おどる)

緊張や熱発でも脈拍数が速くなり、動悸を感じることはあります。 このような状態でもないのに動悸を感じる場合は、脈が速くなる頻脈性の不整脈の可能性があります。

脈の乱れを指摘された

脈の乱れ(不整脈)には、放置してよい程度の軽いものから即入院治療の必要な重症のものまで多くの種類があります。ストレス、睡眠不足、過労など、心臓に原因がなくても生じてくるものも多くみられます。まず、どのような種類の不整脈が出てくるのかを調べることが大切です。

血圧が高いと指摘された

血圧は誰でも測る度に異なります。家庭血圧計で測定される場合、測定前に5分間くらい座って安静にした後、測定されることをお勧めします。3回測定し、その平均値をその時点の血圧としていただくのも結構だと思います。できるだけ様々な状態で測定してください。血圧が高いと動脈硬化が進展し、脳卒中、心筋梗塞、大動脈解離などの致命的な病気につながりますので、早めに受診されることをお勧め致します。

むくんでいると感じた・指摘された

むくみ(浮腫)は水分が細胞の外にたまった状態を言います。心臓、腎臓、肝臓、甲状腺の病気、栄養失調などが原因になります。明らかな病気ではなく放置していてよい軽症から生命にかかわる重症まで様々な状態が考えられます。夕方から夜間に足の甲、すね辺りに少しむくみが出ても、夜休んで翌朝消失する程度であれば緊急性はありませんが、消失せず徐々に悪化していく場合は受診されることをお勧め致します。

コレステロール、中性脂肪が高いと指摘された

この状態を脂質異常といい、放置すると心筋梗塞、脳卒中などの動脈硬化による病気を起こしやすくなります。早めに受診されることをお勧め致します。

血糖が高い、尿糖異常が指摘された

糖尿病が疑われます。しかし、尿糖異常が指摘されても腎性糖尿といって、常に腎臓が尿に糖を出しやすい状態にあるだけの場合もあります。糖尿病の場合、胸痛などの症状が出なかったり、出てもすぐにおさまったりすることがあります。放置すると、眼の網膜症、腎症(腎不全→血液透析)、神経症(しびれや痛み)、動脈がつまって脳卒中、心筋梗塞、足が腐る(壊疽)などの重篤な合併症が起こります。また、糖尿病の方が心筋梗塞になっても、胸痛などの症状が出なかったり、出てもすぐにおさまったりすることがあります。しかし、心臓にはダメージが蓄積されていきますので、早めに受診され本当に糖尿病なのかどうか確かめることをお勧め致します。

背部痛(刺すような痛み、切り裂くような痛み)

大動脈解離が疑われます。動脈壁の劣化に最もかかわっているのは高血圧で、大動脈解離を起こした人の3分の2以上が高血圧です。突然に発症した場合は急性大動脈解離と呼ばれ、急性心筋梗塞とならび、すぐに対処が必要な病気です。すぐに受診されることをお勧め致します。

以上のような症状がある場合、一度循環器外来受診をおすすめ致します。 循環器外来は月~金 9:00~12:00となっております。一度お電話でご確認の上ご来院ください。