2017年 九州北部豪雨災害での活動報告

7月5日、停滞した梅雨前線により線状降水帯が形成・維持され九州北部地方で記録的な大雨発生。我々は情報収集の上、2017年7月6日午前4時、福岡県朝倉市寺内ダム上流へ緊急出動。

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  【写真】土砂で家屋が流された後

到着し直ぐに我々は捜索班と救助班の2班に分かれ、道路崩壊で車輌での通行は難しいため、徒歩での活動を開始。救助班は現地の消防レスキュー隊に協力し、土砂に埋もれた家屋から身動きの取れない救助者2名を救出。避難所へ搬送。

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  【写真】歩道にも増水により水があふれている様子
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  【写真】橋が流され寸断された集落へロープを使い支援物資を提供

捜索班も1時間ほど登ったところで対岸に孤立した避難者3名を発見。孤立した避難者に対してロープを使用し支援物資を提供。また自衛隊へ状況を伝達し自衛隊のヘリコプターによる救助活動となりました。

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  【写真】橋が土砂で渡れず川を渡っている様子

7月8日東峰村へ到着。東峰村役場で情報収集し、医療班が介入できていない避難所が3施設あることを確認。保健所の依頼により我々チームはこの地区を担当することとなったが、道路の寸断・河川氾濫で車両の通行は困難な状況。安全の確保を行いながら避難所へ徒歩、バイクで向かい医療支援を継続。同地区の開業医の先生とともに約一週間、被災者の健康保持、感染予防等の医療支援を行ってきました。

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  【写真】避難所での診察

災害医療派遣チームは急性期の活動を終え、現地の方々やスタッフの方々からたくさんの感謝のお言葉をいただき、無事に帰院することができました。
この度の豪雨災害によって被害を受けられました皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに被災された皆様の一日も早い復旧と復興をお祈りいたします。

医療法人栄和会 泉川病院