2023年 九州北部豪雨災害(東峰村)での活動報告

2023年7月10日、九州北部を中心に線状降水帯が相次いで発生、 福岡県・大分県では大雨特別警報が発表されました。複数の市区町村でただちに命の安全を確保する警戒レベル5「緊急安全確保」が発令されたのを受けて、当災害医療派遣チームは、直ちに情報収集・被害情報の確認を行い2023年7月10日午前9時、2017年九州北部豪雨時に活動した東峰村へ向け緊急出動。

【写真】土砂流木で倒壊した家屋

7月10日夕方東峰村役場に到着、情報収集を行い避難所が3ヵ所あることを確認。2017年の活動経験により、迅速に避難所に移動、避難者の確認・医療支援・物資の対応開始しました。

【写真】土砂流木で寸断された道

2班に分かれ、1班は避難所(宝珠の郷・東峰村村民センター)を巡回し医療支援を行い、同時に高齢で避難できていない被災者を避難所への搬送。

【写真】避難所の医療支援 【写真】避難所のへの搬送

1班は寸断された道の上流へ、現場の状況確認ととり残された住民がいないか、バイクと徒歩にて向かい情報収集し、支援を行いました。

【写真】道路の陥没で寸断された道 【写真】土砂流木で寸断された道

7月11日早朝、2班に分かれ避難所と個人宅へ訪問し医療支援活動。昨日情報収集した土砂で寸断され孤立した集落へ、バイクにて出動。

【写真】孤立した集落へ当院災害バイクにて
【写真】寸断された道 【写真】重機による土砂撤去作業

医療支援を行う中、住民に声をかけられ指定された場所へ向かうと山からの土砂で家屋が埋まり、高齢の方々が協力して土砂撤去作業をされている現場へ到着。健康状態を確認するとともに住民の方々と共に土砂撤去作業開始。

【写真】家屋の土砂撤去作業の様子

7月11日14時土砂で寸断されていた道路も開通、孤立集落に重機到着、土砂撤去作業体制も整い、前日より巡回していた避難所の避難者も帰宅、現地の状況も整ってきたと判断し、当災害医療チームの支援活動を終えた。
この度の災害に対し、一日も早いご復興を心よりお祈り申し上げます。

医療法人栄和会 泉川病院
災害医療派遣チーム