2021年 長崎県雲仙市土砂災害での活動報告

2021年8月11日から降り始めた記録的な大雨で長崎県には大雨特別警報が発令、当院が所在する島原半島でも住民の安全確保のため各地で避難所が設置されました。当院災害チームは浸水した道路に細心の注意を払いながら避難所を巡回、医療支援活動にあたっていました。

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(写真左:浸水した道路の様子) (写真右:避難所での支援活動の様子)

13日未明、断続的に振り続ける雨の影響で雲仙市小浜町にて横幅約50メートルにわたる土砂崩れが発生。同日15時までの72時間降水量は、雲仙市で788.5ミリを計測し、観測史上最高値を記録。付近の民家が土砂による被害を受け、被災者が複数名いるという情報あり。当チームは招集後、現地へ出発。道中、豪雨のため視界は悪く、現場である山地付近に近づくにつれ不安な気持ちになりましたが、現場に先着、対応している、長崎県警・消防隊・地元消防団の緊迫した空気の中での作業を目の当たりにして、我々は気持ちを再度引き締め、現場の指揮官(長崎県警)との情報交換後、後方での医療支援・捜索活動に従事しました。

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(写真:長崎県雲仙市、土砂災害中の捜索活動の様子)

雨が続く中での大量の流木や土砂を取り除く作業は難航、悪天候による寒暖が激しい複雑な気候は捜索隊の体力と気力を容易に砕くようでしたが、時間の経過と共に早く発見・救出したいという気持ちは強くなる一方でした。

(写真:長崎県雲仙市、土砂災害中の捜索活動の様子)

11日間にも及ぶ捜索の末、行方不明となった被災者を発見することは出来ましたが、残念ながら救助には至りませんでした。
最終的に長崎県警・消防隊・地元消防団・地元建設会社・林業会社・自衛隊・地元市役所、総勢200名を超える捜索となりましたが携わった方々に敬意を表すとともに、この度の災害によって被害に遭われた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

(写真:長崎県雲仙市、土砂災害中の捜索活動の様子)

医療法人栄和会 泉川病院
災害医療派遣チーム 岩永瑞希