2020年度 栄和会泉川病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 17 26 43 91 169 323 603 800 361
退院患者さんの人数を10歳刻みの年齢階級別に集計しています。
2020年4月1日から2021年3月31日までに退院された患者さんの60歳以上の占める割合は全体の85.78%、80歳以上は全体の47.72%と地域の高齢化率も年々増加傾向にあるため、 ご高齢の患者さんが多くを占めています。

2020年4月~2021年3月退院された患者さんの平均年齢は男性73.31歳、女性77.35歳となっており 入院疾患の上位5位は下記のとおりです。
1:狭心症 (平均年齢は男性:71.60歳、女性:73.38歳)
2:肺炎  (平均年齢は男性:79.71歳、女性:78.40歳)
3:心不全 (平均年齢は男性:81.33歳、女性:85.29歳)
4:誤嚥性肺炎(平均年齢は男性:83.20歳、女性:87.81歳)
5:末期腎不全(平均年齢は男性:77.38歳、女性:73.34歳)

60歳代以上の年代別でみる主な入院疾患は下記の通りです。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器内科
DPCコード DPC名称 件数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050XX0200XX 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1・2あり 手術・処置等2 なし 118 4.38 4.44 1.69 72.24
050050XX9910XX 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 112 2.74 3.07 2.68 71.84
050130XX9901XX 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 46 34.85 18.64 6.52 80.98
050030XX97000X 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 副傷病なし 41 15.39 12.09 4.88 66.59
050070XX9900XX 頻脈性不整脈 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 37 5.81 7.09 0.00 65.97
生活習慣病から進展することが多い狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患の症例が高い割合を占めています。 冠動脈CTや心臓超音波検査、冠動脈造影(心臓カテーテル検査)を行い、細いカテーテルを脚の付け根や腕、 手首より挿入し病巣で拡張・ステントを留置し、血流を再開させる冠動脈形成術及びステント留置術を行っています。 また、当院は24時間365日循環器内科医が待機を行い、急性心筋梗塞に対し迅速な対応ができる体制をとっています。 虚血性心疾患以外でも不整脈に対するカテーテルアブレーション治療、ペースメーカー植え込み等もおこなっています。 また、当院では人工透析が必要な方でも、検査・治療後、透析機器を備えており安心して治療が出来ます。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 件数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081XX99X0XX 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 48 25.60 20.51 31.25 86.31
030250XX991XXX 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1 あり 22 2.14 2.04 0.00 57.05
040040XX9900XX 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 20 19.60 13.30 15.00 82.20
050130XX9901XX 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 14 29.50 18.64 0.00 80.57
040040XX9910XX 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 13 4.46 3.39 0.00 75.00
高齢からくる嚥下障害(唾液や食べ物、あるいは胃液などと一緒に細菌を気道に誤って吸引すること)により発症する誤嚥性肺炎が多くの割合を占めており平均年齢も高く、 在院日数も高くなっています。上記表には出てきていませんが、実際は普段の社会生活の中でかかる肺炎が多くの患者数を占めています。 肺炎はA-DROP(重症度分類)スコア数により軽症(スコア0)、中等症(スコア1.2)、重症(スコア3)、超重症(スコア4.5)でDPCコードがそれぞれ異なるためです。 睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、文字通り睡眠中に呼吸が止まり、それによって日常生活に様々な障害を引き起こす疾患です。 SASスクリーニング検査を行い異常があれば1泊2日入院でPSG検査を行い、治療適応となれば2泊3日入院にてCPAP療法を行っています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100XX01XXXX 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 29 2.00 2.66 0.00 67.14
060340XX03X00X 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 副傷病なし 16 17.12 9.53 6.25 82.19
060130XX9900XX 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 15 17.13 7.71 0.00 77.00
060335XX99X00X 胆嚢炎等 手術なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 11 18.36 10.97 18.18 69.00
060102XX99XXXX 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし - - - - -
消化器内科では良性疾患(腺腫)への内視鏡による切除術(EMR)が最も件数が多く、入院日数は約2~3日となっています。
続いて胆管、結石や胆管炎に対し、ステントの挿入や結石の除去をはじめとする内視鏡的胆道ステント留置術、内視鏡的乳頭切開術などの内視鏡的治療が多い結果となりました。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280XX9900XX 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 59 14.00 11.04 11.86 75.44
110310XX99XXXX 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 22 15.14 13.00 9.09 76.82
040081XX99X0XX 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 18 25.44 20.51 22.22 87.28
10007XXXXXX1XX 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり 14 12.00 14.60 0.00 73.79
100380XXXXXXXX 体液量減少症 - - - - -
腎臓内科で最も多い疾患は、慢性腎不全です。慢性腎不全とは生活習慣病(糖尿病、高血圧など)や慢性腎炎が代表的でメタボリックシンドロームとの関連も深く、 誰もがかかる可能性のある病気です慢性腎不全の背景には、糸球体腎炎、糖尿病性腎症、腎硬化症など多くの疾患があり、原因を踏まえた適切な治療を行っています。 慢性腎不全が進行した状態では、透析療法が必要になり、当院では、泌尿器科と協力体制とって治療に当たっています。血液透析、腹膜透析どちらの治療も行っております。 また、人工透析にてシャント血管の血詮によるつまりを除去する経皮的シャント拡張術・血栓除去術を通常1泊2日の予定入院で行っています。 2型糖尿病の教育入院、血糖コントロール入院も行っており、教育入院は約2週間のスケジュールで、様々な糖尿病の講義DVDを見たり、栄養指導、運動療法の指導を行っています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310XX99XXXX 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 22 16.68 13.00 13.64 77.18
110280XX9900XX 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 16 19.06 11.04 12.50 85.31
11012XXX99XXXX 上部尿路疾患 手術なし 15 7.67 6.64 0.00 54.93
11012XXX04XXXX 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 10 5.20 2.66 0.00 56.00
11012XXX97XX0X 上部尿路疾患 その他の手術あり 副傷病なし - - - - -
尿路に細菌が住み着き、増殖して炎症をおこしたものを尿路感染症といい、基本的な治療として内服薬あるいは点滴による抗菌薬治療です。 点滴による加療が必要となるとき、多くは連日投与となるので入院加療を行っています。 また、泌尿器内科では上部尿路疾患である尿路・尿管結石症が体外衝撃波腎・尿管結石破砕術や経尿道的尿管ステント留置術を行ったものを含めると35件以上となり一番多い疾患となります。 ほかにも透析シャント狭窄、閉塞に対する経皮的シャント拡張術・血栓除去術入院や前立腺癌検査(前立腺針生検法)入院もおこなっております。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030400XX99XXXX 前庭機能障害 手術なし 15 5.60 4.94 0.00 71.40
040081XX99X0XX 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 13 29.38 20.51 7.69 85.08
110310XX99XXXX 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 13 17.92 13.00 15.38 75.92
161020XXXXX00X 体温異常 手術・処置等2 なし 副傷病なし 11 8.09 6.10 0.00 55.91
060210XX99000X ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 副傷病なし 11 12.73 9.08 0.00 76.18
外科では、前提機能障害である良性発作性頭位めまい症やメニエール病などの一時的な症状であったり、熱中症や脱水症、発熱等で救急車にて来院され入院となった患者さんが多くを占めています。 そのほかにも鼠径ヘルニア手術、中心静脈注射用植込型カテーテル設置術、挫創に対しての創傷処理も行っています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160690XX99XXXX 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 56 35.27 18.81 1.79 83.64
160800XX99XXXX 股関節・大腿近位の骨折 手術なし 14 27.50 15.20 0.00 82.50
070343XX99X0XX 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等2 なし 11 19.55 13.34 0.00 85.45
160980XX99X0XX 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2 なし - - - - -
160400XX99X0XX 胸郭・横隔膜損傷 手術なし 手術・処置等2 なし - - - - -
整形外科の患者数を多く占めている胸椎、腰椎骨折は高齢者、特に女性に多く見られます。基本的な治療法としては、コルセットを装着し保存療法を行い、 リハビリにて四肢体幹の関節可動域訓練や体幹下肢に筋力強化訓練等を行うことで心身機能低下、能力低下を防止します。 起立・歩行訓練を行っていきますので入院期間が長くなる傾向があります。
また当院では高次病院にて人工骨頭置換術等の手術を行い退院される患者さんで、術後のリハビリを目的した入院も多くあります。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
180060XX97XXXX その他の新生物 手術あり 18 2.94 6.27 0.00 70.78
080020XXXXXXXX 帯状疱疹 11 7.73 9.12 0.00 63.73
080005XX99X0XX 黒色腫 手術なし 手術・処置等2 なし - - - - -
080010XXXX0XXX 膿皮症 手術・処置等1 なし - - - - -
080080XXXXXX0X 痒疹、蕁麻疹 副傷病なし - - - - -
皮膚科では皮膚の良性腫瘍・悪性腫瘍に対する切除目的入院が一番多く、帯状疱疹に対する抗ウイルス剤の点滴治療を行う入院も多くを占めています。
このほかに、蕁麻疹、急性膿皮症などの入院がありました。
初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - - 1 8
大腸癌 - - - - - - 1 8
乳癌 - - - - - - 1 8
肺癌 - - - - - 11 1 7、8
肝癌 - - - - - - 1 8
「5大がん」と呼ばれる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の患者数を「初発」と「再発」に分けて集計しています。 「初発」に関してはUICC病期分類にて患者数を表示しています。
UICC病期分類というは、悪性腫瘍の病期分類に用いられる指標の1つです。がんの大きさや深さ、リンパ節への転移の有無、他臓器への遠隔転移の有無などから、 総合的にステージを判断します。また「初発」とは、当院において、当該主要の診断、診断と初回治療、あるいは初回治療を実施した場合を指します。 「再発」とは、当院・多施設を問わずに初回治療が完了した後、当院にて患者さんを診療した場合や、治療がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。
それぞれを集計すると件数が10件未満となり「-」で表示しております。
当院では肺癌が全体の多くを占めており、1泊2日の経気管肺生検法による検査入院を行い、癌の診断がついたら高次病院へ紹介も行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症(スコア0) 17 5.00 49.76
中等症(スコア1.2) 70 19.25 82.20
重症(スコア3) 22 19.00 88.95
超重症(スコア4.5) - - -
成人市中肺炎をA-DROPスコアという重症度分類を用いて集計しております。
市中肺炎とは、病院外で日常生活をしていた人に発症する肺炎のことです。
A-DROPスコアとは年齢性別、脱水症状の有無、意識障害の有無などの5つの項目を用いて0~5に分類したものです。0点:軽症、1~2点:中等症、3点:重症、4~5点:超重症となります。
ここでは細菌による肺炎を集計対象としており、ウイルスによる肺炎や誤嚥による肺炎は対象外となっています。
中等症・重症・超重症の平均年齢は80才以上の高齢者となっており、平均在院日数も19日程度と長期入院となっています。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
I63$ 脳梗塞 3日以内 18 28.50 86.61 22.22
その他
脳梗塞とは、脳内の血管が細くなったり、血栓ができて血管がつまってしまうことで血液の流れが止まってしまい、脳に酸素や栄養が行き渡らなくなります。その結果、脳の神経細胞が壊死してし、意識障害や運動麻痺などが起こる病気です。(医療資源をもっとも投入した傷病のICD10がI63$である症例が対象)
「その他」に該当する入院は、発症から4日目以降であったり、無症候性(発症日なし)であるものが該当します。
発症日から「3日以内」「その他」に分けると10未満になるため、分けずに合計した数値を記載しています。

脳梗塞の分類では、心原性脳塞栓症の比率が多く、次いでアテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞と続いています。また当院では高齢の患者さんが多い為、治療後は約36%の方が介護老人保健施設への入所となっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 97 0.77 2.56 1.03 72.68
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 71 0.03 23.97 4.23 73.79
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 29 3.70 19.56 3.45 80.41
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 23 1.81 5.67 0.00 71.71
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 13 1.31 17.69 7.69 77.23
当院では、経皮的冠動脈ステント留置術が多数を占めています。
経皮的冠動脈ステント留置術とは動脈硬化により狭くなったり、詰まったりした冠状動脈(冠動脈: 心臓の筋肉を栄養する血管)に対して脚の付け根や腕、手首などの血管から、 カテーテルという医療用の細く柔らかいチューブを差し込んで、狭くなった部分に金属を網の目状にした筒(ステント)を、留め置き血管を内側から補強します。 当院では緊急性が無い場合、予定入院(2泊3日)にて経皮的冠動脈ステント留置術を行っています。また24時間365日循環器医が待機を行い、急性心筋梗塞に対し迅速な対応を行います。 また術後は心臓疾患に伴い低下した運動能力や筋力・体の調節能力を安全かつ適切に回復し、心臓病の再発防止の為の薬や食事・禁煙等の指導を行う心臓リハビリテーションも行っています。
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K6181 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(四肢) - - - - -
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) - - - - -
K6261 リンパ節摘出術(長径3cm未満) - - - - -
K620 下大静脈フィルター留置術 - - - - -
呼吸器内科での手術は入院の経過で手術が必要になった場合のみでした。
10件未満は「-」で表示しております。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 28 0.00 1.00 0.00 67.00
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 18 1.11 21.11 5.56 82.50
K654 内視鏡的消化管止血術 11 1.44 13.78 0.00 73.56
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) - - - - -
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) - - - - -
当院では内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術が多数を占めています。
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術とは大腸に出来たポリープを内視鏡を使って病変と筋層の間の粘膜下層へ生理食塩水などを注入し、 病変の粘膜を持ち上げて人工的に隆起をさせて切除・治療します。また内視鏡を使用するため、患者さんの負担は少なくなります。 当院では予定入院(1泊2日)にて内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術を行っています。 次に多いのが内視鏡的胆道ステント留置術で胆管炎や胆石症疾患に対して狭窄した胆道をステントを使用して拡げ、胆汁の流れを改善します。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) 53 0.17 1.79 7.55 72.04
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施) - - - - -
K771 経皮的腎嚢胞穿刺術 - - - - -
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) - - - - -
K682-2 経皮的胆管ドレナージ術 - - - - -
経皮的シャント拡張術・血栓除去術とは人工透析を行う際、人工的に作成したシャント血管が長期間の使用により細くなったり詰まったりしてしまう為、 カテーテルという細い管を肘の動脈や静脈へ挿入し、造影して血管の状態を調べ、血管に狭い部分があればバルーンカテーテル(風船が先端についた細い管)で狭い部分を拡張したり、 血管に詰まった血栓を取り除く手術のことをいいます。当院では予定入院(1泊2日)にて経皮的シャント拡張術・血栓除去術を行っています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 13 5.69 16.08 38.46 84.77
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 10 1.80 2.30 0.00 56.00
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) - - - - -
K8282 包茎手術(環状切除術) - - - - -
K771 経皮的腎嚢胞穿刺術 - - - - -
経尿道的尿管ステント留置術にて尿路(おしっこの通り道)にステントを留置することで、おしっこの通過障害などの深刻な合併症のリスクを低減させ、 発熱などの尿道感染や結石の痛みを取ることができます。また尿管ステントは体内に入れて一定期間が経過すると、周囲に結石が付着してしまうため、 入院治療によるステント交換が必要となります。また自然排出できない結石や、腎臓の働きが悪くなってきたときは体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行い、 体外より衝撃波を結石に照射し、自然に出る大きさまで砕きます。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 - - - - -
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K0004 創傷処理(筋肉、臓器に達しない)(長径5cm未満) - - - - -
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 - - - - -
K597-3 植込型心電図記録計移植術 - - - - -
鼠径ヘルニアとは腹腔内容物(腸管や脂肪)が、左右の太腿の付け根部分の腹壁に生じた脆弱となった部分を通じて飛びだしまう病気で、鼠径ヘルニアを発症する原因は、先天性(生まれつき)もありますが加齢による腹壁の脆弱化によって発症するため、平均年齢も高くなってます。
10件未満は「-」で表示しております。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
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整形外科では、骨折非観血的整復術(前腕・鎖骨)を施行しておりますが、集計条件から除外対象手術に該当しているため上記表に記載がありません。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) - - - - -
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) - - - - -
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) - - - - -
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) - - - - -
K0911 陥入爪手術(簡単) - - - - -
当院では皮膚、皮下腫瘍摘出術が大半を占めていますが、手術コードが腫瘍の大きさ、露出部・露出部位外でそれぞれコードが異なる為、
それぞれを集計すると件数が10件未満となり「-」で表示しております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC6桁 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる 16 0.66
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 62 2.55
異なる - -
「発生率」は全退院患者数に対する各症例数の発生率です。「入院契機 同一・異なる」とは、入院の契機である病名と入院期間中に最も医療資源を投入した病名が同一であるかどうかをみる区分です。

敗血症とは、血液に細菌に入り込むことにより全身に炎症を起こす病気で、その原因として尿路感染症、腎盂腎炎が多くなっています。手術・処置等の合併症は、傷病名に合併症となっていますが、透析患者さんの人工血管の詰まった血栓を取り除く経皮的シャント拡張術・血栓除去術です。

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更新履歴
2021/09/28
機能評価係数2の保険診療指数における「病院指標」を公開しました。