平成28年度 栄和会泉川病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 14 21 42 69 182 420 554 791 274
退院患者さんの人数を10歳刻みの年齢階級別に集計しています。
当院の入院患者さんは、60歳以上の占める割合が全体の86.1%、80歳以上が全体の45.0%と、比較的ご高齢の患者さんが多くを占めています。

入院患者さんの平均年齢は男性72.5歳、女性77.0歳となっており、入院疾患TOP5は下記の通りとなっています。
1:不安定狭心症 (平均年齢は男性:70.1歳、女性:77.2歳)
2:末期腎不全 (平均年齢は男性:72.4歳、女性71.8歳)
3:透析シャント狭窄 (平均年齢は男性:73.6歳、女性:71.2歳)
4:肺炎 (平均年齢は男性:83.7歳、女性:80.6歳)
5:誤嚥性肺炎 (平均年齢は男性:81.7歳、女性:88.2歳)

40歳代以上の年代別でみる主な入院疾患は下記の通りです。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050XX99100X 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 155 2.28 3.06 0 70.46
050050XX02000X 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 154 4.59 4.71 2.60 70.75
050130XX99001X 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 59 41.97 19.86 3.39 83.93
050130XX99000XX 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 44 27.93 17.95 0 80.32
050070XX99000X 心頻脈性不整脈 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 39 11.62 7.82 0 73.69
当院は、狭心症に対する心臓カテーテル検査と冠動脈形成術及びステント留置術を行っております。通常は、心臓カテーテル検査は1泊2日、冠動脈形成及びステント留置術は2泊3日の入院予定です。又、人工透析が必要な方でも、検査・治療後、透析機器を備えており安心して治療が出来ます。退院後は、外来にて内服、検査等にてフォローを行っていきますが、定期的に冠動脈の評価を行う必要があります。又、当院には心臓の冠動脈をCT造影にて検査ができるCTが備わっておりますので、胸の違和感等がある方は、外来でも検査が可能です。
心不全治療に関しては、利尿剤を中心とした治療を行いながら、心臓リハビリも併せて行っております。
上記の表には記載がありませんが、24時間365日循環器待機を行っており、急性心筋梗塞等必要な検査・治療は迅速に対応できます。
呼吸器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 18 22.33 21.25 16.67 82.28
0400801499x001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし A-DROP スコア1 17 16.65 13.60 0 82.53
040170xxxxxx0x 抗酸菌関連疾患(肺結核以外) 定義副傷病 なし 17 19.71 10.61 5.88 78.35
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 25.67 14.83 6.67 82.07
040100xxxxx01x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 あり 12 11.50 12.38 0 58.75
誤嚥性肺炎、肺炎および肺非結核性抗酸菌症が多い結果となっています。上記表の肺炎の患者数は17名となっていますが、肺炎はA-DROP(重症度分類)スコア数によりDPCコードが異なります。従って上記の表に記載はありませんが、肺炎の全患者数は64名であり、呼吸器科の入院では最も多い疾患となっています。 「誤嚥」とは、食べ物や唾液などが気管に入ってしまうことをいい、その食べ物や唾液に含まれた細菌が気管から肺に入り込むことで起こる肺炎が誤嚥性肺炎です。 誤嚥性肺炎は、近隣の療養病院及び特老施設からの患者さんで、脳梗塞後遺症によるものが多くを占めています。通常は抗生剤点滴にて14日間程度で軽快しますが、再発防止を兼ねて言語療法士による嚥下造影及び嚥下訓練を行い紹介元へ転帰する症例が多く見られます。
消化器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 25 15.12 11.06 16.00 76.68
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2 なし 17 7.29 5.50 5.88 65.35
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 14 10.21 10.93 0 75.93
060130xx99000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 12 7.92 7.44 0 69.75
060340xx99x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 11 13.27 9.93 9.09 77.73
平成28年度より、胆管結石症の治療として内視鏡で胆石を摘出する手術を行っています。 また上記の表に記載がありませんが、大腸ポリープ・大腸腺腫の治療として内視鏡でポリープを切除する手術をおこなっています。通常、1泊2日の入院予定です。患者数は45名であり、消化器科の入院では最も多い疾患となっています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 47 17.36 12.84 2.13 74.89
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 16 19.63 12.43 6.25 77.75
100380xxxxxxxx 体液量減少症 10 7.40 9.33 10.00 75.60
110280xx99020x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし - - 9.32 - -
180040xx02x0xx 手術・処置等の合併症 内シャント血栓除去術等 手術・処置等2 なし - - 3.44 - -
当院は、人工透析を行っておりシャント内の血栓除去術を行っています。通常の場合は、2泊3日の入院治療ですが、基礎疾患次第では入院期間が長くなる事もあります。
慢性腎炎症候群・慢性間質性腎年・腎不全は、末期腎不全(人工透析が必要な状況)です。通常、外来にて通院により人工透析を行いますが、腎機能低下が悪化した場合は、入院にて治療を行います。
人工透析は、1回4時間~5時間程度週に3回の治療が必要となります。それ以外に、基礎疾患に糖尿病等の生活習慣病もあるので、食生活等の栄養指導も併せて行います。
腎臓または尿路の感染症とは、尿路感染、腎盂腎炎であり双方とも抗生剤点滴による治療を要します。
急性腎盂腎炎は、高熱や膀胱炎も併発することもあり、入院期間が多少長くなる恐れもあります。
患者数の多くは、DPC名称が「慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全」で表記されている末期腎不全(人工透析が必要な状況)の患者さんです。当院は人工透析を行っており、通常外来通院にて人工透析を行いますが、腎機能低下が悪化した場合は、入院にて治療を行います。 人工透析は、1回4時間~5時間程度週に3回の治療が必要となります。それ以外に、基礎疾患に糖尿病等の生活習慣病もあるので、食生活等の栄養指導も併せて行います。 「腎臓または尿路の感染症」とは尿路感染症や腎盂腎炎であり、双方とも抗生剤点滴による治療を要します。急性腎盂腎炎は、高熱や膀胱炎を併発することもあるため入院期間が多少長くなる恐れもあります。 また当院では、人工透析の患者さんに対するシャント内の拡張術・血栓除去術を行っています。通常1泊2日の入院治療ですが、基礎疾患次第では入院期間が長くなる場合もあります。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 17 12.82 12.84 0 80.50
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし - - 12.43 - -
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし - - 5.24 - -
110310xx99xx0x 上部尿路疾患 手術なし 副傷病なし - - 5.25 - -
110320xx99xxxx 腎、泌尿器の疾患(その他) 手術なし - - 9.57 - -
平成28年7月より泌尿器科の診察が始まりました。 泌尿器科の医師は腎不全の治療もおこなうため、「慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全」の患者数が多くを占めています。 患者数は少数(10未満)ですが、尿管・尿路結石症やメニエール病(めまい症)の治療もおこなっています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 12 10.5 5.24 0 67.3
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 定義副傷病 なし 12 19.75 12.43 8.33 82.25
060130xx99000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 10 6.1 7.44 0 53.5
100330xxxxx0xxx 栄養障害(その他) 手術・処置等2なし - - 17.84 - -
050130xx9901xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-1あり - - 19.86 - -
当院の外科は、消化器外科と呼吸器外科の外科医2名体制でおこなっています。 従って、多分野の疾患に対して治療をおこないます。上記の表にはないですが、鼡径ヘルニアやイレウス、気胸などの治療もおこなっています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 定義副傷病 なし 43 33.63 20.57 4.65 82.95
160800xx99xx0x 股関節大腿近位骨折 手術なし 定義副傷病 なし 23 32.04 15.97 17.39 83.83
160400xx99x0xx 胸郭・横隔膜損傷 手術なし 手術・処置等2 なし - - 9.25 - -
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2 なし - - 20.45 - -
160660xxxx0xxx 皮下軟部損傷・挫滅損傷、開放創 手術・処置等1 なし - - 10.41 - -
整形外科の患者数を多く占めている胸椎、腰椎骨折及び脊柱管狭窄症(腰椎の脊柱管が狭くなり、神経根が圧迫し、下肢の血行障害がみられた際は、歩行しているうちに足先からしびれが生じ歩けなくなり、休憩すると再び歩けるようになる)は、保存的な治療後リハビリを主体に治療を行っています。全国の平均在院日数より長めとなっている理由は、自宅へ退院される際、家屋の階段・お風呂・寝室等の改修が必要であり、改修期間を要するためです。この様な場合は、リハビリを主体とした入院部屋にて更に2~3週間(最大2ヵ月)の専用の病床を利用して頂くこともあります。 股関節大腿近位骨折は、高齢者の骨折であり、骨粗鬆症患者が転倒した際に多発しています。発症後は、保存的治療が困難と診断された場合人工骨頭置換術を行い、寝たきりにならないように早期リハビリを開始します。当院では上記手術を行っていない為、高次病院へ転院して頂き、術後のリハビリを主体とした治療を行っています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 23 5.39 6.76 0 62.17
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 19 7.47 8.96 0 73.84
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし - - 8.78 - -
080090xxxxxxxx 紅斑症 - - 10.37 - -
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし - - 11.97 - -
その他の新生物(皮膚の悪性腫瘍、良性腫瘍)の切除術を行っています。双方とも、入院にて手術を行います。 帯状疱疹は、抵抗力が落ちた方に発症します。入院中は、抗ウイルス薬と疼痛に対し痛み止めを行い約1週間、安静に入院することになります。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - 14 - 1 6
大腸癌 - - - - - - 2 6
乳癌 - - - - - - 1 6
肺癌 - - - - 36 - 1 6
肝癌 - - - - - - 2 6
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
「5大がん」と呼ばれる胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの患者数を、初発のUICC病期分類別と再発に分けて集計しています。UICC病期分類というは、悪性腫瘍の病期分類に用いられる指標の1つです。がんの大きさや深さ、リンパ節への転移の有無、他臓器への遠隔転移の有無などから、総合的にステージを判断します。 「初発」とは、当院において、当該主要の診断、診断と初回治療、あるいは初回治療を実施した場合を指します。「再発」とは、当院・多施設を問わずに初回治療が完了した後、当院にて患者さんを診療した場合や、治療がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 26 10.42 54.42
重症度 1 64 19.84 82.19
重症度 2 47 24.74 84.36
重症度 3 22 34.45 86.68
重症度 4 - - -
重症度 5 - - -
不明 - - -
市中肺炎とは病院外で日常生活をしていた人に発症する肺炎のことです。 上記表は、A-DROP(重症度分類)という年齢性別、脱水症状の有無、意識障害の有無など5つの項目から重症度0~5に分類したものです。数値が大きいほど重症になってきます。 当院の症例数では重症度0~3が多くを占めています。ここでは細菌による肺炎を集計しており、インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎や食べ物の誤嚥による肺炎、 気管支炎などは集計対象外となっています。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 - 15 3.53 77.40 0
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - - - - -
I63$ 脳梗塞 - 16 33.19 83.81 0.06
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> - - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 - - - - -
脳梗塞等の分類にあたる患者さんを ICD-10 コード別に集計しています。ICD-10コードとは、国際疾病分類に基づいて様々な傷病名が分類され、コード化されたものです。 「発症日から」の列は、本来であれば「3日以内」と「その他」に区分を分けて集計を行うところですが、分けると非常に少数(10未満)となってしまうため、合計値のみを記載しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 135 0.90 2.20 1.48 70.93
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 42 0.02 19.31 2.38 68.74
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 22 4.18 4.23 13.63 74.09
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 19 1.00 1.95 10.53 68.63
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 15 7.80 15.53 6.67 83.60
当院の循環器科では心臓カテーテル検査、冠動脈形成術及びステント留置術、経皮的冠動脈形成術を行っています。外来にて内服、検査等にてフォローを行っていきますが、定期的に冠動脈の評価を行う必要があります。心臓カテーテル検査にて冠動脈の狭窄病変があり緊急性がない場合は、予定入院にて経皮的冠動脈ステント留置術または経皮的冠動脈形成術を行います。この患者数が計154件(135件+19件)と上位を占めています。また当院は24時間365日循環器待機を行い、迅速な対応ができる体制をとっているため、急性心筋梗塞に対する緊急経皮的冠動脈ステント留置術が42件となっています。下肢閉塞性動脈硬化症に対する四肢の血管拡張術・血栓除去術が22件、完全房室ブロックや洞不全症候群に対するペースメーカー移植術が15件となっています。
呼吸器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K386 気管切開術 - - - - -
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
気管切開術とは、気管とその上部の皮膚を石灰してその部分から気管にカニューレを挿入する気道確保法です。気管切開術は気管挿管が長期にわたっている場合や、気道確保が必要な症例で気管挿管ができない場合におこないます。 誤嚥性肺炎の患者さんは、基礎疾患に脳梗塞後遺症がある方が多く、嚥下障害のため経口摂取が困難になります。言語療法士による嚥下造影及び嚥下訓練を行いますが、誤嚥のリスクが高い方に対して、胃瘻造設術を行っています。胃瘻造設術とは、口から食事のとれない方や、食べてもむせ込んで肺炎などを起こしやすい方に、直接胃に栄養を入れる栄養投与の方法です。他にも病状に応じて、中心静脈注射用植込型カテーテル設置などを行っています。
消化器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 45 0 1.00 0 63.91
K654 内視鏡的消化管止血術 18 0.11 9.22 0 76.5
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 14 2.21 17.71 14.29 82.07
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 12 3.58 8.42 8.33 76.75
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍) - - - - -
当院の消化器科手術は、内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術が45件と上位を占めています。これは大腸内の腫瘍(良性・悪性)を内視鏡的に切除する治療です。 他にも消化管出血に対する内視鏡的消化管止血術、小腸結腸内視鏡的止血術等を行っています。 平成28年度より食道ステント留置術や内視鏡的胆道ステント留置術、内視鏡的乳頭切除術も施行できるようになったため、上記の表のように消化器科の手術で上位にあがるようになりました。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 54 3.35 4.72 3.70 72.76
K608-3 内シャント血栓除去術 - - - - -
K635-3 連続携行式腹膜カテーテル腹腔内留置術 - - - - -
K610-3 内シャント設置術 - - - - -
- - - - - - -
当院は末期腎不全に対する人工透析を行っています。人工透析を行う際には、体外循環が必要となりますが、透析回路に十分な血流を循環させるためには、内シャントの造設が必要です。造設が必要な場合は通常高次病院にて造設をしていただきますが、造設後も内シャントに狭窄・閉塞などのトラブルを来さないようにする事が重要です。このため、当院では安全に透析治療を受けていただくために定期的にシャントの状態など確認し、経皮的シャント拡張術・血栓除去術、内シャント血栓除去術を施行しています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 - - - - -
K821-3 尿道ステント前立腺部尿道拡張術 - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -
K610-3 内シャント設置術 - - - - -
- - - - - - -
当院の泌尿器科の手術としては、前立腺肥大症に対する尿道ステント前立腺部尿道拡張術や、水腎症に対する経尿道的尿管ステント留置術をおこなっています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 - - - - -
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 - - - - -
K7434 痔核手術(脱肛を含む)(根治手術) - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
K6572 胃全摘術(悪性腫瘍手術) - - - - -
当院の外科手術の上位は、鼠径ヘルニア手術となっています。胃瘻造設術は他院からの依頼もあり、主に高齢者の方や寝たきりの患者さんに対して施行しています。 上記の表には記載がありませんが、小腸切除術(悪性腫瘍手術以外の切除術)や乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない)、胃全摘術(悪性腫瘍手術)等も行っています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
当院の整形外科は、骨折非観血的整復術(肩甲骨、上腕、大腿)や関節脱臼非観血的整復術(肩、股、膝)を施行していますが、集計条件として除外対象手術に該当しているため、上記の表に記載がありません。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) - - - - -
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) - - - - -
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上) - - - - -
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満) - - - - -
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径2cm未満) - - - - -
悪性腫瘍に対する皮膚悪性切除術や、皮膚腫瘍に対する皮膚皮下腫瘍摘出術を施行しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 11 0.46
異なる 6 0.25
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -
上記表において、「発生率」は全退院患者数に対する各症例数の発生率です。 「入院契機」は、入院の契機となった傷病名と、最も資源を投じた傷病名が同一であるかどうかをみる区分です。 敗血症の発生率は少数ですが、それ自体を入院契機として入院されるケースが多いです。
更新履歴
2017/09/29
機能評価係数2の保険診療指数における「病院情報」を公開しました。